国際交流センター

子ども教室 日本語指導員を招き「ボランティア研修会」を実施

7月8日、子ども日本語教室で「ボランティア研修会」を実施しました。

子ども教室では、ボランティアによる企画で、毎年2~3回、活動に参加するボランティアを対象に、研修会を実施しています。

今年度第1回は、調布市の日本語臨時講師として、外国ルーツの児童、生徒のいわゆる「取り出し授業」で、主に中国語圏の子どもたちの支援をされている、稲葉みどり先生を招き、学校での「取り出し授業」の様子や指導方法等について、現場の貴重なお話を聞く機会となりました。

 

 

稲葉先生が所属する、CEC外国語センターは、調布市教育委員会と委託契約を結んでおり、1人50時間という限られた時間で行うおおよそのカリキュラムに沿って、個別指導をしています。
子どもたちは、来日した時の学年、日本語力、日本語に触れる環境等、人それぞれで、50時間で十分な子もいれば、足りない子もいます。
補助プリント等を作成し、必要な日本語を身に着けてもらえるよう工夫しているそうです。

なかなか気が乗らない子どもたちをどうやって集中させていくかは、苦労が多いとのことです。
かるたやゲーム、特別なファイルをプレゼントするなど、子どもの興味を引きつつ、必要な知識を入れていく、
その一方で書くことを嫌がる子どもには、“自分が困るんだよ” と毅然と接し厳しく指導することもあるそうです。

参加したボランティアは、日々の活動における迷いや悩みを解決する糸口をみつけられたかもしれません。

母語や英語など、「媒介語」を使った指導のよしあしは? との質問には、媒介語がないと説明が難しい場面は使うことも有効であることもあり、また絵カード、イラストを代用して、子どもたちがわかるまで説明することもあると教えて下さいました。

子どもたちの日本での暮らしが、希望ある楽しい時間となるよう、今後も支援を続けていきます。
ボランティアの皆様、引き続きよろしくお願いいたします。

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