6月20日、日本語ボランティア入門講座第3回目は電気通信大学の留学生やCIFAの日本語学習者の協力を得て、「外国人と日本語で話してみよう」が行われました。
まず、外国人の8名が自己紹介(国、出身地、在日年数、職業など)を行い、
その後5つのグループに分かれた受講者たちのテーブルへ、それぞれ1名ずつ加わりました。
では、1回8分、セッションごとに一つのテーマについて受講者が外国人に質問(自国の年中行事など)します。「やさしい日本語」で話し始め、そこから会話を広げます。
この間、日本語が通じていないタイミングで、もう一人の受講者が助け舟を出し会話を進めます。
受講者は、日頃使っている言葉では、なかなか通じない事に苦戦しながらも、どうにか、こうにか、言葉を探し、選び、言い換え、会話を繋げました。
全ての受講者が外国人への質問を終えたあと、グループごとに
「どんな日本語が通じにくかったか」、
「どう言い直したら通じたか」、
また「観察して気づいた事」などを話し合いしました。
発表では、どんな場面でも使える「どれくらい」、「どんなところ」、「どうして」は、外国人にとって抽象的で曖昧な言葉のようで伝わりにくかった。
また、普段私たちが何気なく使う言葉や熟語が外国人の日本語のレベルによって、通じるかどうか違うことがわかった。
言葉がどうしても通じない場合、英語圏の人には英語で話し、中国圏の人には漢字を書いてみる、携帯で調べて写真やイラストを見せるなど工夫をした。
しかし、コミュニケーションはとれたが相手も英語や中国語で答えるため、日本語学習の場合は果たしてこのようなやり取りは良いのだろうかと、日本語指導について理解を深めました。
講座は、回を追うごとに受講者間の交流が生まれ、真剣ながらも和やかな雰囲気で進んでいます。
8月29日の修了式に向けて、真摯な学びの場が生まれています。