国際交流センター

だっこらっこくらぶ “パパママ東京ぼうさい出前教室” 開催しました

地震、台風、大雨、、、

2019年、日本列島は多くの災害に見舞われました。

だっこらっこくらぶには、小さな子どものいる学習者やボランティアが多数参加していますが、
“赤ちゃんを連れて避難できるだろうか?”
“小さな子どもが避難所で過ごすことが出来るだろうか?”

そんな漠然とした不安を少しでも和らげようと、だっこらっこくらぶでは12月5日、防災教室を開催しました。

当日は、日本人ボランティア、外国人学習者、ボランティア、それぞれの子どもたち、総勢46名が参加しました。

「パパママ東京ぼうさい出前教室」は、東京都の「2020年に向けた実行プラン」事業のひとつで、
子育て世代のグループが気軽に防災の知識や備えを学ぶことができるよう、防災の専門家が派遣されるものです。

まずは、防災における基本的な考え方についてお話を聞いたあと、グループワークショップとして『わが家の特徴』を話し合いました。
小さな子どもと一緒であることから、“このおもちゃが無ければ眠れない”“アルファ米が食べられない”“肌が荒れやすい”
“メガネが欠かせない”“アレルギーがある”といった特徴をふまえた、我が家だけの備蓄品を考えてみました。

オムツについては、大きめのものも用意しておく という意見と共に、
『オムツが外れた子どもが再度オムツをつけるのは、プライドが許さない』という話を聞き、改めてトイレ問題を考える必要を感じました。

また、乳幼児はそもそも災害そのものを理解できないため、可能であれば在宅避難の方が負担が少ないということです。
以前の震災時には、ママの姿を目にして不用意に瓦礫の中を走り出し、怪我をした子どもも多かったそうで、日常から危ないものやこともしっかり認識させて、“危険”に対する経験値を上げることも大切だということを学びました。

災害食=アルファ米 と考えがちだが、米、水、ガスコンロ、そして炊飯袋(炊飯できるビニール袋)があればご飯が炊けることや、
災害用伝言ダイヤル171の使い方(web171は英語・中国語・韓国語の3言語対応)も教えて頂きました。

日本語のレベルがまちまちである外国人にとっては、決して簡単な内容ではなく、グループ分けや通訳の配置などについても配慮が必要など、初の試みで試行錯誤しながらではありましたが、学習者も積極的に参加して、“備えあれば憂いなし” 非常時への備え、防災力UPに繋がったのではないでしょうか?

今後も、いざという時にあわてず、しかるべき行動をとれるよう、今回の学びを振り返りながら、理解を深めていきたいものです。

 

  

 

 

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