子ども日本語教室では、例年ボランティア研修会を年3回行っていますが、
年度始めより新型コロナウイルス感染症の影響を受け、
初夏に実施予定であったボランティア研修会は中止となりました。
現在、子ども日本語教室では、幸い感染者は出ておらず、日本語支援の活動を実施しています。
12月12日(土)今年度最初のボランティア研修会を行いました。
新型コロナウイルス感染者が増加傾向にある今日、不安を持ちながらも学習支援をされているボランティアや、
新たに加わったボランティアは、日頃の学習支援について、疑問や不安を抱え、なかなか解消できずにいます。
時間も空間も限られた活動の中、平時ならボランティア同士のコミュニケーションで解消できることも、
今年はそれもままになりません。
今回は日頃の支援方法を少しでもブラッシュアップできるよう、日本語指導員の稲葉みどり先生を
講師に迎え、学校での日本語指導ではどのようなことをしているのかを中心に話をしていただきました。
◆慣れない日本での生活における不安感を取り除く
子どもの興味や関心事、家庭での日本語サポートの把握や
親が学校生活・行事などの理解を深めるよう手助けする。
◆一方的に教え込まない
子どもが興味を持つよう、カードやゲーム、ジェスチャーなどを取り入れ、聞く・話す・読む・書くを繰り返す。
◆理解度の確認をしながら指導を進める (重要ポイント)
学習した内容を復習などで、定着したかを確認する。
定着をしていなければ、先に進めず、元に戻ってでも、定着したかを確認する。
◆初回授業でのレベルチェック
カリキュラムガイドラインに沿い、子どもの日本語レベルに合うところからスタートする。
必要なら、復習をしながら進める。
◆達成状況が良好な子どもには、少し上の日本語を指導
自信がついてくると興味を持ち、先に進みたいと思う気持ちが出てくるが、この段階になることは容易でない。
得意分野を把握し、理解を深め、達成感を味合わせるための工夫が必要。
例)
(発話)遊びながら言葉を引き出す
(音読)度胸をつけさせる、イントネーションにクセがつかないようにする
その他。。。
子ども日本語教室では、初めてZOOMも利用した研修会となり、会場とともにスムーズに進行が行えました。
研修会を参加したボランティアからは。。。
『経験豊富な講師の具体的で地道なアイディアの紹介は、とても参考になった。』
『話を聞き、初心に戻り、新たに頑張ろうと思いました。』
という感想が寄せられました。