JSLバンドスケールとは? ~子ども日本語教室 ボラ研修会~

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日本語教室
小・中学生
2021年12月14日

12月11日(土)、子ども日本語教室の第2回ボランティア研修会を開催し、約30名のボランティアスタッフが参加しました。

子ども日本語教室では、日本語を母語としない子どもたちへのサポートを更に充実させていくために、定期的に研修会を実施しています。

今回の研修会では、人見美佳さんを講師に迎え、JSLバンドスケールを使って「ことばの力」を見立てる方法を学びました。

人見さんは目黒区教育委員会でコーディネーターを務めるかたわら、日本語教師養成講座の講師、NPO法人のコーディネーター、教材開発等、幅広くご活躍中です。

JSLバンドスケールとは、日本国内で日本語を第二言語(Japanese as a Second Language: JSL)として学ぶ子どもたちを対象にして開発されました。

日本語を学ぶ子どもの日本語の発達段階を把握し,子どもの「ことばの力」を育むため、どのような実践を行うかを考えるためのツールです。

今回の研修では、なぜ日本語能力を把握する必要があるのか、JSLバンドスケールとは、判定の流れ、各地域での活用例などの講義を受けました。

 

後半は3~4人の小グループに分かれ、実際に子どもたちの書いた作文を基に、JSLバンドスケールを使って共通認識を持ち、どのような学習支援に結び付けるかを話し合う活動をしました。各グループとも活発な意見交換がなされ、最後のグループごとの発表では話し合いの成果を共有することができました。

日ごろの指導に生かせるヒントがたくさんあり、充実した研修会になりました。