長引くコロナ禍の学校生活で、小学校、中学校に通う子どもたちは、
様々な制限の中、多くのことを我慢して、またコロナ禍だからこそ、知恵を絞り今できることを精一杯楽しみながら、学校生活を送っています。
とくに、年明けからは、学級閉鎖、学年閉鎖、休校などで、友だちや先生と会えない日も多くありました。
CIFAの子ども日本語教室では、コロナの影響を受け、2月前半はお休みにしましたが、通常のクラスも生徒・児童、ボランティア含め、参加者は少なめの状況が続いていました。
3月12日と19日に、毎年恒例で開催している、
「卒業・進級を祝う会」を小学生、中学生別々に実施しました。
小学生の会では、
現5年生児童3名が司会を務め、学年ごとに一人ひとりが日本語で書いた作文を発表しました。
自分が頑張ったことや、昨年生まれた可愛い兄弟のことなど、自由なテーマで思い思いに発表し、教室の仲間やお世話になったボランティアや保護者の方にも聞いてもらいました。
とくに、4月~中学校に進級する6年生が詠んだ詩は、素晴らしかったです。
3月末にベトナムに帰国する兄弟に、お別れメッセージを書いた色紙を送りました。
最後にボランティアからプレゼントされた、“かぶとのかぶりもの”を 頭にかぶって、記念撮影をしました。
中学生の会には、1年生3名、2年生2名、中学を卒業して高校に進学する3年生1名(1名は欠席)が参加しました。
2年生の2名が司会を務め、1年生から順に作文を発表しました。
1、2年生のテーマは、「自分のことについて」。
来日数か月という生徒が、「先生になる」という夢について、一語一語、言葉を確かめるように、自分のことばで話してくれました。
司会を務めた2年生からは、「かっこいいなと思いました!」という素敵な言葉、そして、後輩に贈る言葉として、
「多くのことを経験することはとても大切。さらに経験するだけではなくて、その経験から自分が何を学んでどう活かすかが大事だ」という、なんとも先輩らしい温かいメッセージがありました。
高校進学を決め、前日に行われた卒業式で頂いた「卒業証書」を持って参加してくれた3年生は、
サッカー部で頑張ったこと、子ども日本語教室で学んだこと、ボランティアへの感謝の気持ちが述べられました。
1年間頑張った皆へ、ボランティア一人ひとりから心のこもったメッセージ、そして今後に向けたエールが贈られました。
「日本語」が不十分、理解できないことで、日本での学校生活が円滑に送れず、
先生や友達とコミュニケーションがとれないのは、想像以上にとてもつらく大変なことです。
CIFAの子ども日本語教室では、外国にルーツを持つ児童、生徒らの、日本での学校生活が、少しでも豊かで楽しい時間となるよう、今後も支援を続けていきます。
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