12月18日、市民団体“Global 調布”主催の公開講演、『グローバル社会、多文化社会に生きる』が行われました。
第2部の外国人によるパネルディスカッションに、CIFA会員3名がパネリストとして出演しました。
前半、東京外国語大多言語/多文化教育センターの長谷部美佳先生による公演がありました。
異文化人とコミュニケーションする際の心構えについて、
①異文化コミュニケーションの障害になるものとは
ステレオタイプ(偏見)と自民族中心主義だとのお話がありました。日本人は得てして、“郷に入っては郷に従え” というようなことを言いがちですね。時間をきっちり守る我々日本人にとっては、のんびりとしたラテンタイムが受け入れられなかったりします。意識として、一歩引いて、文化相対主義という考えを持ってみましょう。という言葉は、心に響くものがありました。
②異文化コミュニケーションに必要なものとは
相手の文化の理解を尊重すること、自分の文化は多くの文化の中の一つであると相対化しなければならない、とのお話がありました。
日常多くの外国人の方々と接する中で、持つべき意識を再確認することができました。
後半の外国人パネルディスカッションには、CIFAから3名の外国人が出演しました。
インドネシア出身のロフィさんは、7年前に電気通信大学の交換留学生として来日、現在は同大学の研究員、この日は奥様、お子さんも会場にかけつけました。
フィリピン出身の柴田ルルさんは、25年前に日本人と結婚し来日、3人のお嬢さんを育て、現在は様々なボランティア活動をしています。
中国出身の朱克さんは、多摩美術大学在学中に、CIFAで日本語学習をしたことがきっかけで、卒業後調布に住むことになりました。現在は日本で就職しゲームのデザインの仕事をしています。同国出身の奥様も同席されました。
それぞれの自己紹介のあと、調布での生活、調布のよさ、来日後苦労したこと、またオリンピックを前に、調布にのぞむこと(不自由だと感じること)等について、3名は思い思いに、日本語で話をすることができました。
調布のよさについては、パネリスト全員が“都心に近いのに自然を大事にしていて、緑が多くのんびりしている・・・”と感じているようでした。
一方、調布に望むこと・・・については、
皆さんが口をそろえたのように、“インフォメーションやwebサイト、行政からの書類等の多言語化!” とのことでした。
日本語がほぼ問題なく理解できるレベルの外国人にとっても、様々な情報の多言語化が求められていることが、ひしひしと伝わってきました。
出演して下さった3名の方々、お疲れ様でした。ご協力ありがとうございました。
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