いよいよ、3年後に迫った、東京オリンピック・パラリンピック。
7月24日(月)、大会開催3年前イベントとして、“調布サマーフェスティバル2017” が行われました。
調布市で行われる競技種目を中心に参加者体験型のイベントで、CIFAは、国際交流ブース(マレーシアの太鼓体験、民族衣装体験)を担当するマレーシアの学生(UTHM)を紹介しました。
国際交流ブースでは、マレーシアの学生らがお出迎え。伝統楽器である打楽器 “コンパン” の演奏、踊りや歌の披露がありました。また、訪れた子供たちに、コンパンの鳴らし方を教えて、実際に演奏してみてもらったりもしました。さらに民族衣装を着て写真撮影をするなど、大いに盛り上がりました。
国際交流ブースの他、射撃体験、自転車体験、フェンシング体験、フライングディスク・ラグビーゴールキックコーナーが設置され、来場者が各ブースを回るスタンプラリーが行われました。近代五種、フェンシングなど馴染みのない競技にも直接触れられるなど、どのブースも長蛇の列ができました。
イベントのフィナーレを飾ったのは、夜空にきらめく大輪の花、花火。
調布の花火大会は今年は10月末に行われますが、調布の夏の風物詩といえば、花火ですね。
間近にあがる美しい花火を目にしたマレーシアの学生からは、歓声が沸き起こりました。
もちろん、多くの来場者も、耳と目で迫力ある花火を満喫したことでしょう。
翌25日(火)には、深大寺児童館で、子供たちとマレーシアの学生の国際交流イベントが開催されました。
このイベントは、マレーシアの学生たちからの日本の子どもたちと音楽を通じて交流したい、との強い希望で実現しました。
深大寺児童館では子どもたちの和太鼓サークルの活動があり、地域のお祭りなど調布市内のイベントで演奏をしています。
そこで、それぞれの国の伝統太鼓での交流が行われました。
まずはマレーシアの学生・先生からマレーシアについて紹介がありました。
「マレーシアって国は知っている?」の問いかけに子どもたちからは元気よく「知ってる!」の返事が返ってきましたが、「どこ?」と尋ねられると「・・・・?」。同じアジアの国ということは知っていても場所までは分からない様子。
「シンガポールのすぐ上だよ」と教えられると、ぐんと身近に感じたようでした。
また、同じアジアの国でも、顔つきも、肌の色も違うマレーシアの学生たちを前に、緊張しながらも興味津々な様子でした。
紹介のあとは、マレーシアの学生による“コンパン”の演奏、そして日本からのお礼として深大寺児童館和太鼓サークルが和太鼓の演奏をしました。
はじめて耳にするマレーシアの伝統太鼓 “コンパン”の演奏と歌に、子供たちは少し緊張した様子で聞き入っていました。
続く和太鼓の演奏では、マレーシアの学生たちが大喜びで、大きな拍手と歓声を送っていました。
どちらの太鼓も、体に響いてくる音は迫力満点で、伝統楽器の魅力を感じさせる演奏でした。
それぞれの国の伝統太鼓の演奏の後は、<体験タイム>。
最初に“コンパン”体験。タンバリンのように一見見える“コンパン”ですが、持つとずっしり重く、たたき方によって異なる音色が出ます。子どもたちの中に、マレーシアの学生たちが混ざり、ジェスチャーでたたき方を教えてくれました。みんなでたたいているうちに、マレーシアの学生が歌いだし、参加者全員の顔が笑顔になりました。
続くは、和太鼓。和太鼓サークルの子どもたちがお手本となり、マレーシアの学生と和太鼓サークルでない子どもたち全員で体験しました。
マレーシアの学生が和太鼓を気に入り、最後にもう一度和太鼓も組み込んだ、“コンパン”の演奏を披露してくれるサービスもありました。
最後に、深大寺児童館から、子供たち手作りの児童館のキャラクター、ジンベイザメの「ジンジン」のブローチをプレゼントしました。
マレーシアの学生からもサプライズで、子供たち一人ひとりにお菓子などのプレゼントが配られ、日本語とマレーシア語で、「ありがとう」を言い合いました。
マレーシアは子だくさんの国で、子どもにとてもやさしい国だそうで、マレーシアの学生たちは子どもたちとアッという間に打ち解け、会場中を笑顔にしてくれました。
子どもたちにとって、言葉も文化も民族も違う海外の人との楽しい交流は、素晴らしい思い出として残ることでしょう。
3年後の東京オリンピック・パラリンピックへ向け、国際交流への一歩を踏み出したイベントとなりました。
児童館ならびにご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。