調布市内の小中学校では、2020年東京オリンピック・パラリンピック、2019年ラグビーワールドカップ大会という大きな国際イベントを控え、国際交流や異文化理解、また様々なスポーツの教育に力を入れています。
9月11日、調布市立杉森小で3年生の『総合』という科目の“世界の国々について知ろう”という授業で、電通大ウィリアムさんがゲストティーチャーとして、教壇に立ちました。
ウィリアムさんは、インドネシアのカリマンタン島出身、2013年に来日、日本語学校に1年半ほど通い、電気通信大学に入試で合格した努力の人です。現在は学部3年生、昨年はCIFAの多言語教室(現留学生と楽しく交流クラス)の英語講師を務めました。また、1月のニューイヤーパーティーでは、得意のジャグリングを披露してくれ、CIFAでも色々な場で活躍されています。
3年生4クラス約130名を2回にわけ、授業を行いました。
出身国インドネシアについて、パワーポイントで作成した資料を、教室のテレビに映し、インドネシアの地理、文化、学校のこと、食べ物、動物などについて話をしました。外国で人気にあるアニメの話に触れ、ドラえもんインドネシア語版の動画を流し、子どもの興味をわしづかみにしていました。児童たちは知らなかった多くのことを知り、驚き、喜び、沢山の学びがあったことでしょう。
自国の紹介の後、自身の日本での体験についても話しました。
ウィリアムさんが憧れの浅草に行ったこと、箱根大涌谷での黒玉子や初めて見た雪への驚きについて話すと、児童たちは“知ってるー!”“初めて雪見たの~?”等々、教室内がざわめきました。
質問タイムでは多くの子の手が挙がりました。
インドネシアの学校は何時間ですか?
という問いに、インドネシアの学校は朝早くて、6時くらいから授業がはじまり、午後1時くらいで終わりです、とのこと。
午後はたっぷり時間があるのですね。
この日予定にはなかったのですが、ウィリアムさんの特技、ジャグリングの披露もあり、児童たちからは大きな歓声と拍手が送られました。
最後は、この授業で覚えたインドネシア語 “テリ マカシー(ありがとう)”を全員で大きな声で言い、名残惜しくおわかれとなりました。