調布市内の小中学校では、オリンピックパラリンピック教育を通じて、『世界ともだちプロジェクト』を実施しています。
これは、世界の多様性を知り、様々な価値観を尊重することの重要性を理解するため、大会参加予定国について幅広く学びましょうというものです。
各小中学校にそれぞれ5か国の交流国が割り振られています。
9月21日、調布市立第2小学校で、このプロジェクトに関する授業があり、ともだち国であるケニア出身の留学生がゲストティーチャーとなり、ケニアの地理、民族、文化、気候、食べ物、ファッション、スポーツ等について、写真を見せながらプレゼンテーションを行いました。
電通大博士課程2年生のゴッドウィルさんは、約10年前に来日、高専高校を卒業し電通大に入学、現在は博士課程で物理の研究をしています。
アフリカというと、砂漠、野生動物、マラソン等の陸上競技選手・・・・・・のイメージが強いですが、首都ナイロビは高層ビルが立ち並び、東京や上海を彷彿させる街並みに、子供たちは驚いていました。
また、沢山のフルーツが所狭しと並べられる市場の様子を目にし、大粒のマンゴーや、パッションフルーツなどにも興味深々のようでした。
質問タイムでは、子供たちからたくさんの手が挙がりました。
“ケニアにはいくつの季節がありますか?” ――2つ。雨季と乾季です。――
“ケニアのお勧めの街(場所)はどこですか?” ――ナイロビと、もうひとつは海沿いのモンバサという街です。――
“日本にきて驚いたことはどんなことですか?”
――”とにかく人が多いこと。渋谷のスクランブル交差点では、どうしてこんなに沢山の人がぶつからないで歩けるのかと思いました。――
また、“日本の文化で驚いたことは?”と聞かれた際に、それぞれ国には独自の文化があると思っていて、自分はそれを受け入れるタイプ、違いを発見するとワクワクすることが多いです。とゴッドウィルさん。
多文化共生、異文化理解の原点に立ち返った気持ちがしました。
その後、5年1組のクラスで一緒に給食を楽しみました。
日本食では天ぷらがお気に入り、苦手なものは、納豆とお寿司(生の魚)だそうです。
メニューは、鮭のみそマヨネーズ焼き、じゃがいものきんぴら、こぶ汁、ごはん、と純和食。生徒たちに囲まれ、楽しく美味しく笑顔で給食を頂きました。
この授業を機に、生徒たちが世界の国々について理解を深めていくことを願っています。
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