国際交流センター

ボランティアの集い

「多文化共生をめざす地域日本語学習支援」東京外語大学教授 伊東祐郎先生
 9月21日(木)に、日本語部会主催・ボランティアの集いが行われました。今回は、東京外語大学教授で副学長をされている伊東祐郎先生に講演をして頂きました。 



講演会では、参加者がグループに分かれワークショップを織り交ぜ、進められました。一つのワークショップでは、実際に写真を見ながら、その写真の状況や、質問となることに関して、日本人同士会話をしてみました。そのように、写真を見ながら勉強するのは、教科書での会話練習とは違い、生きた日本語を学ぶことが出来るということを、実感として体験しました。
 講演では、語学学校と、CIFAで行われているような地域のボランティアが行う日本語教室との違いについても、多く話されました。生活者としての外国人にとって、地域の日本語教室とは、「安心できるところ」「自分をわかってくれる人がいるところ」「人のために何かできるところ」となっているようです。学校のではカリキュラムがあり、日本語を伝授する形になっていますが、同じ地域の住民として、「人間関係を作る場」となっています。日本語を教えなければならない、というのではなく、いい人間関係を作るということを大切に、対話を通じて相互理解の場と考えるというお話がありました。
 前週に入門講座を修了したばかりの方からは、「教えていくということに不安があったけど、できるかもしれないと思った」との声も多くあり、大変有意義な時間となりました。
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