CIFAでは、市内の小中学校、高校からの依頼を受けて、外国人を“講師”(ゲストティーチャー)として派遣しています。
小中学校では、東京2020大会を控え、多文化共生社会を目指し、国際交流、多文化理解、オリンピック教育に力を入れているところです。
10月17日、調布市立杉森小学校で、CIFAで日本語を学習する3名の外国人が、立派にゲストティーチャーを務めました。
授業は、小学校3年生3クラスを対象に行う、「世界の国々について知ろう」です。
この日、協力してくれたのは、ブラジル出身で、首都大学の学生タミーさん(左)、アイルランド出身で、英会話スクールの講師をしているジョンさん(中央)、ポルトガル出身で、大学講師として働くリリアナさん(右)の3名です。
それぞれのクラスで、まずは挨拶と自己紹介、そして用意したPPT(パワーポイントの資料)を使い、母国の紹介をしました。地理や気候、食べ物、観光名所、学校など、沢山の写真を見てもらい、こどもたちにわかりやすく故郷について話しました。
自分の生まれ育った国や町について、他の人に聞いてもらえることは、とても嬉しいことです。
日本語に自信がなかったタミーさんは、児童たちからの質問にも一生懸命答えて、児童たちが教室内に隠した自作の折り紙を探し出す“宝探しゲーム”などを一緒に楽しみました。
ジョンさんは、開口一番、「みんな、日本とアイルランドのラグビーの試合見た? アイルランド負けちゃった、日本強かった!」 と、旬な話題をあげ、教室中が盛り上がりました。
休み時間は子どもたちの人気者、校庭で一緒に走り回る姿がありました。
3人の中で、日本在住歴が4年と一番長いリリアナさんは、日本語がとてもよくできることもあり、このようなプレゼンテーションの場に呼ばれることも多く、立派なプレゼンテーションを見せてくれました。
クラスの子どもたちが、日本のあそび紹介として、あやとりやお手玉、けん玉などを実演してくれ、リリアナさんもお手玉などに初挑戦してみました。
最後は、子供たちから心温まるプレゼント、ダンスや歌、手作りした折紙などを受け取り、ゲストティーチャーを務めた3名も笑顔でお礼を伝えました。
杉森小の「世界の国々について知ろう」は、今日の第1弾に続き、11月に第2弾として、今度は児童たちが世界について調べたことを発表しますが、それを外国人に聞いてもらうことになります。リリアナさん、タミーさん、ジョンさんは、来月の再会を楽しみにしています。