国際交流センター

日本語グループ学習 最終回全体交流 テーマは“日本と世界のお正月” 

CIFAの日本語教室の一翼である、「グループ学習」は、9月から、水曜日夜間クラス、土曜日午後クラスの2コースを運営してきました。

12月5日、12月9日土曜クラス、水曜クラスそれぞれは、第2期最終回となり、学習時間の一部を使い、普段は別のグループで学習を続ける仲間たちが一同に会し、「日本と世界(母国)のお正月」をテーマに、全体交流会を行いました。

今期は新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、受講者は水曜、土曜各クラス5~8名と従前よりはかなり少なめではあります。

土曜日の中上級クラスは、ボランティア吉冨さんが担当しています。開講時は1名、その後2名が加わり3名となり、最終回は見学者2名も参加し、5人一緒に学習し、久しぶりに賑わかなクラスとなりました。初めて体験参加したクリスティーナさん(アメリカ出身)は、日本人以外の人とこんなにたくさん日本語を話すのは珍しいことでした、とレベルの高い受講者たちとの学びにとても刺激を受けたようです。

 

 

後半は、全員で円になって座りました。

とはいえ、コロナ感染対策に留意し、なるべくソーシャルディスタンスを保つよう心がけました。

まずは、日本のお正月といえば、何を思い浮かべますか?

「おもち」、「お節料理」、「お年玉」、「羽根つき」、「かるた」、「初詣」(除夜の鐘)、「初日の出」、「初夢」、「福袋」、「年賀状」

等々たくさんありますね。

今期からCIFAで日本語学習を始めたばかりの、サミットさん(インド出身)が、ボランティアの大和さんから学習中に教わった、お正月の挨拶 「あけましておめでとうございます」 を、大きな声で言ってみました。

そして、ホワイトボードに貼られたお正月に関わるイラストや写真を見て、それぞれが知っていることについて、日本語で話してもらいました。

はじめての○○に“初”をつけるのは、あまり知られていないようでした。

お正月に特別な料理 「お節料理」を作ることは、日本特有で、その見た目の綺麗さに感心の声が聞かれました。

 

   

 

 

その後、受講者それぞれの国のお正月について、ひとりひとりが発表しました。

中国では、餃子を作って、その中にお金を忍ばせて・・・

お金が入っている餃子を食べた人が運が良いといわれるそうです。

ブラジルは、移民が多く、お正月といっても、それぞれの沢山の文化や習慣があるそうで、短時間では語りつくせないそうです。

その他、台湾やインドネシア、インドのお正月についても話をきくことができました。

 

水曜クラスでは、中級クラス担当の阿部さんが、クリスマス後から行う、様々な行事について、順番に説明しました。門松やしめ縄飾りには、それを行うべき日と込められた意味がある(神様を迎える、悪い者を家の中にいれない) という話をしましたが、熱心にノートをとる学習者もいました。また大みそかに食べる「年越しそば」は、そばは、“細く”、“長い” それは日本人が好む、細く長く生きる人生を象徴すること、また、おそばは、噛みきりやすいが、切れる、悪いことを簡単に切るということにも繋がるということも教えてくれました。日本の古き良き時代、慣習などを、語り継ぐことは重要なことだと感じます。真剣に耳を傾ける学習者の姿が印象的でした。

 

また、初中級クラスを担当する新井さんは、年末年始に行う“挨拶”について、話しました。

仕事や目上の人に対してするときと、友人同士でするときの違いも教えてくれました。

“よいお年をお迎え下さい”、“本年もよろしくお願いします”

など、実際に声に出して練習してみました。年末年始、さっそく使って気持ちよく挨拶してみたいですね。

 

  

 

 

新しい生活様式の中、人と人が面と向かい近くで話をすることが難しい世の中になり、そのような中で、無事にグループ学習を再開できたことは、本当によかったと感じます。担当されたボランティアさん、代行などでご協力下さったボランティアさん、ありがとうございます。

 

第3期は2021年1月~開講します。現在受講者募集中です。

来年もまた仲間とお互いを高め合い、楽しく勉強しましょう!

 

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