CIFAの子ども日本語教室では、
中学校卒業と同時にこの教室も卒業し、それぞれ高校、大学、専門学校等と進学し、日本で頑張って生活している頼もしい先輩たちが、
自分たちと同様に日本語を学習している後輩たちに、来日~進学時の体験談等を話し、「これからも頑張って! 応援しているよ!」とエールを贈ることを目的に、「先輩の話を聞く会」を実施しています。
9月17日、今年3月に卒業した高校1年生から、25歳、社会人となって活躍する12名の先輩たちが、中学生4名とお世話になったボランティア14名の前で、話をしてくれました。
自己紹介を兼ね、来日時の学年、通った中学校、出身国を伝えたあとは、
現在通学中の高校、大学、仕事のこと、さらにその学校、職業を選んだ理由について話してもらいました。
多国籍な生徒が通う通信制の高校を選んだ先輩は、「小中学生の時よりも高校生になった今は週に3日、学校に行くのがとても楽しいです」、と笑顔で話しました。
また、科学に興味があって、大学は理工学部に進学した先輩、人の身体、鍼灸に興味を持ち、福祉系の大学に進学した先輩、アニメ好きから始まり、美術、造形系の大学に進学した先輩たちは、現在忙しくも、充実した毎日を過ごす日々をイキイキと語ってくれました。
日本に来て大変だったこと、苦労したことについて聞かれると、
「日本語がわからなくて、辛かった」、「いつも一人だった」、「イジメのようなこともあった」など、聞いていて心が痛むような苦労話をありましたが、
中学生への一言を、というところでは、
「苦手なことも、いつか役に立つ日が来るし、将来の選択肢が広がるから、挑戦して!」
「友達作りは頑張りすぎなくて大丈夫!」
「高校に入るだけではなくて、その先を考えてほしい」
など、困難を乗り越え、たくましく成長した先輩ならではの、説得力のある話も聞くことができました。
先輩それぞれが、自分にあった進路を選択し、日本でイキイキと生活するする姿はとても輝いていて、後輩やボランティアを勇気づけてくれました。また、今日に至るまでに続けてきて努力に、頭の下がる思いでいっぱいでした。