「やさしい日本語」に取り組んでいます

ニュース
防災への取り組み
2018年6月22日

CIFAでは、昨年度より、地域に暮らす外国人支援を充実させるため「やさしい日本語」の取り組みを始めました。

「やさしい日本語」は、1995年の阪神淡路大震災をきっかけに、外国人被災者に必要な情報を伝えるために、弘前大学社会の佐藤和之教授の社会言語学研究室が研究・考案しました。

通常の日本語より、簡単で外国人にも分かりやすい日本語のことを指します。

 

日本語は日常会話の使用語彙、表現方法が最も多い言語だそうです。

ネイティブスピーカーが話す日常会話を90%理解するのに、フランス語では2千語、英語では3千語なのに対し、日本語は1万語が必要だそうで、外国人にとっては習得するのが大変難しい言語です。

 

NHKでは、NEWS WEB EASYという「やさしい日本語」でのニュース配信をし、今回の大阪府北部地震では、通常のニュースでも震度などにも、ルビ(ふりがな)をつけて報道していました。

外国人が増加している現在、「やさしい日本語」は不可欠なものになってきています。

 

CIFAでは、これまで検討会に参加している8名の会員の皆さんと、CIFAの外国人学習者向けの文書や、子ども教室で保護者向けに配布する文書などを「やさしい日本語」に書き換えてきました。

今年度は、首都圏直下型の地震に備えるべく、地震についての取り組みを始めました。

地震が起きた時、また地震に備えるため、調布に暮らす外国人に必要な情報を検討・書き換えの作業をしていきます。

検討会では、参加者同士、楽しい雰囲気で、防災について話し合い、防災知識の共有もしています。

ご興味をお持ちの方のご参加をお待ちしております。

弘前大学社会言語学研究室の「やさしい日本語」パンフレット)より