国際交流センター

国際理解講座〜「やさしい日本語」の普及に向けて〜 を開催しました

 

2月1日(水)午前10時から文化会館たづくり12階の大会場で、「やさしい日本語」の普及に向けて国際理解講座を実施しました。昨年同様、調布市職員とCIFA会員の合同研修という形で、市職員35名、外郭団体職員6名、CIFA会員18名の参加を得ての開催となりました。今回は、CIFAで日本語を学習する外国人に協力していただき、「やさしい日本語」でコミュニケーションに挑戦するなど、より実践的な講座とすることができました。
参加した外国人からは、いつもとは異なる雰囲気の中で緊張したものの、とても楽しかったとの声を多数いただきました。また、新たに友人ができたとの嬉しい報告もありました。

 

はじめに市役所における「やさしい日本語」の取組を文化生涯学習課から、通訳・翻訳事業を中心にCIFAの活動について事務局からそれぞれ報告しました。その後、やさしい日本語アドバイザーの永田くみ氏による講義を受け、外国人を交えた「やさしい日本語」への言い換えなどのグループワークを行いました。

講義は、調布市に住む外国人のうち約80%がアジア系の人々で、世界共通語と言われる英語が必ずしも伝わるとは限らないとの問題提起から始まりました。とはいえ、すべての母語に翻訳することは不可能であり、そこで重要となるのが「やさしい日本語」になるそうです。外国人にわかりやすいということは、日本人にもわかりやすい表現になります。そうした視点から、「やさしい日本語」の作り方、言い換えについて、話すときと書くときに分けて講義が進められました。「やさしい日本語」に正解はなく、相手に伝わることが答えになるとのことでした。
続いて、グループワークで「やさしい日本語にチャレンジ」と題して、熟語の翻訳や短い文章の言い換えに挑戦しました。返却や無料そして記載台などの翻訳、「不要不急の外出は控えてください」などの言い換えです。
最後に、外国人が転出手続に訪れたことを想定し、住民異動届の書き方を「やさしい日本語」で説明するワークに加え、保育園の芋掘りの案内文を言い換えて模造紙に書くワークを行いました。グループごとに発表していただきましたが、なかなか外国人に正確に伝わらず苦労された様子が伝わってきました。お芋の意味がわからないとの外国人の声を受け、野菜の一種と表現を工夫されていたのが印象的でした。

これからも、継続して「やさしい日本語」の普及に向け、様々な事業に取組むことの必要性を痛感しました。参加していただいた会員の皆さん、とりわけ外国人会員の皆さんに御礼申しあげます。ありがとうございました。

 

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