2011.3.11東日本大震災から早8年。
首都直下型地震は明日来るかもしれません。昨今、災害時への備えの重要性がクローズアップされています。
10月3日、第2回CIFA通訳ボランティア自主勉強会を行いました。
災害時の相互支援の一環で、東京都国際交流委員会が主催し、他の自治体、団体と合同で、実践練習として、災害情報等の翻訳訓練 「災害時多言語翻訳シミュレーション」に、CIFAも参加しました。
たづくり内の会議室にCIFAのパソコンを持ち込み、無線ルーターを借り、WIFIを利用して主催者とデータ通信を行いながら進めていくという、はじめての試みでした。
登録ボランティアの中でも、一定以上の資格やスキル、経験などを有した方、英語6名、中国語3名(うち1名は中国出身)が参加しました。
まずは、東京都国際交流委員会から各参加協会に支援申請、対応可能言語についての回答要請がありました。CIFAは英語、中国語(簡体及び繁体)で回答し、当日の割り当ては、英語と中国語(繁体)となりました。
各言語のグループに分かれ、東京防災(英語版、中国語版や生活防災などの冊子を手に予備知識について情報を共有しながら、実際の作業に備えました。
予定時間に、2つの翻訳文書がメールで送られてきました。
1つは、「仮設住宅の入居について」
仮設住宅を申し込む際に必要な書類、「罹災証明書」、また被災状況を示す、「大規模半壊」、「一部損壊」などの言葉があり、参加ボランティアが協力して翻訳文を仕上げていきました。
もう1つは、「デマやうわさに注意しましょう」 でした。
3.11の時も、実際にデマやうわさがSNSなどで一気に拡散し、間違った理解をしてしまった外国人が大勢いました。「放射能に汚染されないために、うがい薬を飲む」、これはもちろん間違った情報ですが、ありえない日本文を訳するのは大変なことです。
英語6名は3ペアにわかれ、ペアワークを行い、さらに全体で推敲を重ね、より精度をあげたものを仕上げようという意気込みが伝わってきました。
中国語は、ネイティブの王洪敏さんを中心に、言葉の難しいニュアンスも含め、中国人に伝わることを念頭に、互いの意見を交換しながら、翻訳文を完成させました。
災害が実際に発生したことを考えると、通信状態や設備など充分でないことは明らかです。当日のような環境で、作業を行えるとは限りません。ただ、いざというときに備え、個々の知識を持ち寄り、訓練として、このような取組みを行えたことは非常に有意義であったと感じます。
ともすると、災害弱者になりやすい外国人への支援、また地域の相互支援という観点から、より多くの通訳ボランティアの皆さんに、このような機会を知って頂き、機会があればご参加くださいますよう、お願いします。
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