通訳ボランティア勉強会 災害への備えを! “多言語翻訳シミュレーション”に参加

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通訳・翻訳派遣事業
防災への取り組み
2021年9月10日

9月10日、通訳ボランティア会員対象の勉強会、「災害時多言語翻訳シミュレーション」を行いました。

これは、災害時に情報難民になりうる外国人への情報提供がスムーズに行えるよう、平時に行う訓練の一環で、

東京都国際交流団体連絡会議主催で、年に1回開催されているものです。

当日はCIFAを含む9団体が、語学ボランティアと一緒に、それぞれの会場にて参加しました。

CIFAからは、英語3名、中国語1名、やさしい日本語2名の計6名が参加し、本部から送付された指示文書の翻訳に取り組みました。

 

今回の想定は、

台風による被害です。

河川の氾濫、橋の崩落、土砂災害、建築物の破損、電柱の倒壊、停電、断水など、あらゆる被害が起こり得ます。

 

指示文書のお題は

①「災害により発生したごみの出し方・仮置き場での分別について」

②「家の被災状況を写真で記録しましょう」

の2点でした。

 

文書の中には、ゴミの詳細である「石膏ボード」、「スレート板」など、

また、写真を写すときに使う、「引き」 と 「寄り」

といった言葉は、日本語でも説明が難しく、首をひねり、訳語を考えている様子が見られました。

 

  

 

今回は感染対策の観点から、ペアワークは行わず、ボランティア一人一人が全文の訳に取組み、同じ言語間での会話は必要最低限にとどめました。

2回目の参加となる柿平さんは、時間短く、チェックする時間がとれなかった、とのことで、とにかく訳していくことに専念したようです。

皆、時間ぎりぎりまで、翻訳作業に取組み、指定のドライブに格納するというあらたな手順で、無事提出しました。

 

参加者からは、「時間がなく充分にできないところはあったが、とても為になる、役に立つ経験となった」との感想が寄せられました。

訓練を終えた後、一部の参加者は、他団体とのオンライン意見交換会に、自宅からZOOMで参加しました。

皆が感じた、指示文書の難しさ、発信される段階で、翻訳しやすいような配慮(やさしい日本語を使う、まぎらわしい表現はしない、難しい単語をどう扱うか)を求める意見が多数ありました。

他団体の参加者と意見交換、情報共有できたことはとても有意義でした。

参加された皆様、お疲れさまでございました。

 

『備えあれば憂いなし!』

の精神で、平時からの訓練を今後も続けていきます!