9月1日は、「防災の日」です。
災害はいつ起こるかわかりません。
CIFAでは、外国人支援の一環として、災害時の多言語による情報提供をスムーズに行えるよう、取り組んでいます。
令和元年度から、東京国際交流団体連絡会議主催の、「多言語翻訳シミュレーション」 に通訳ボランティアが参加しています。
8月31日、都内の他協会等8団体が参加する中、CIFAから英語の通訳ボランティア6名が同研修に参加し、2名ずつのペアに分かれ、ペアワークで翻訳作業に取組みました。
今回の想定は、
「多摩地域の東部を震源域とする最大震度7のプレート内地震が発生、都内の広い地域で震度6強、震度6弱を記録した」 という、調布市民にとっては現実的なものでした。
翻訳文書は、
①トイレ使用の際の注意
②行政から発信する生活情報(入浴所の設置、停電の際に気をつけること)
の2つでした。
・「トレイの水が詰まる」 ってどう表現すればいいんだろう・・・
・「汲み置きしてある水(流し用)」 って難しいなぁ・・・
・「気がついた人たちで協力しましょう」 は、いかにも日本人的にはよく使う言い方だけど、、、
など、原稿は、身近な言葉、言いまわしであるけれど、それを英語に、またやさしい日本語に、となると、頭を悩ませることが多く、参加者からの上記のようなつぶやきが聞かれました。
各ペアは時間内に、各自翻訳 → すり合わせて推敲 → 文書完成 という流れで、無事に終えることができました。
参加した方は、
「普段は考えたこともない表現だったり、単語が出てきて、戸惑うこともあったが、いい勉強になった」
「普段からこのような訓練する機会があると、災害が起こったときに少しでも役に立てるのではないかと感じた」
などの感想が寄せられました。
また、調布市では、全庁的に「やさしい日本語」普及への取り組みをしているところですが、
今回は、生活文化スポーツ部の職員2名が、「やさしい日本語」への書き換えに挑戦しました。
CIFAでは、通訳ボランティア向けの研修会、勉強会などを定期的に行っています。
ご興味のある方は、事務局までご連絡ください。