子ども教室 ボランティア研修会 ~学生ボランティアの体験談他~

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日本語教室
小・中学生
2019年3月11日

3月9日(土)

今年度3回目の研修会が行われ、この一年を振り返りながら、次年度の活動につながる話し合いをしました。

 

まずは、東京外語大学国際社会学部4年生(4月から同大学大学院へ)が、

学生ボランティアとして関わってきた4年間を振り返り、『0(ゼロ)レベル指導の体験談』を事例集として纏め、発表しました。

『0(ゼロ)レベル』の子どもを担当した際、「日本語がわからない子どもに、どうやって日本語を教えるの?」、「教材はどんなものを使えばいいの?」と、思ったそうです。

「何をすればいいのかわからない」と、先輩ボランティアや大学の先生に質問や相談をしたそうです。

 

また、大学で日本語教育の授業をいくつか受講していたため、その際に紹介された教材も使用したそうです。

参考)ポルトガル語・フィリピン・スペイン・ベトナム・タイ語の算数と小学1~3年レベルの漢字教材です。

東京外国語大学 多言語・多文化教育研究センター 外国につながる子どもたちのための教材

※無料で自由にダウンロードができます。

http://www.tufs.ac.jp/blog/ts/g/cemmer/social.html

 

発表者は各子どもたちの基本情報、事例区分、指導方針、指導例・体験談の他、使用教材の紹介、コメント(良かった点・微妙だった点)、工夫したことなど、日本語指導を実践したことで、ボランティアが欲しい情報をわかりやすく、事例として纏めていました。

最後に、大学の授業内で印象に残ったことば2点が、日本語指導を実践して改めて実感し、心がけているそうです。

1.多くの子どもたちは、自ら望んで来日したわけではない 「楽しく日本語を学んでほしい」

2.前にいた国での友達との「つながりが一度切られてしまっている」 日本語教育は「つながりの再構築」の手助け

発表者から。。。

日頃お忙しくされている中ボランティア活動をされている方、新しく参加される市民の方、今後ボランティアに加わる学生たちの参考資料、また、ご指摘や・ご意見を加え、議論・方法のたたき台になることを願っております。

 

後半は、ボランティアが担当学年ごとに分かれ、一年間を振り返り、今後の課題、展開を話し合いました。

 

今年度も残すところわずかになりました。

この一年、皆様には、ご理解と多大なご協力いただいきました。

ありがとうございました。